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▲現行仕様の501F 開通110周年記念ステッカーを掲出した姿(2012.06.24 鵠沼〜湘南海岸公園)
2006年に304Fの代替として501Fが、2008年に303Fの代替として502Fが登場した。番号はそれぞれ2002・2003年に廃車となった500形と同番で、2代目である。

501Fの登場した2006年は初代501F登場から半世紀目にあたり、車体スタイルは斬新なヨーロピアンスタイルで人気を集めた先代が意識されている。側面見付は20形に準じているが窓隅にはRが付けられ、両開き扉と相俟って、確かに側面から見た外観は先代500形を彷彿とさせる。一方、前面は大型1枚窓、ハの字型に配置された前照灯と尾灯で独特な表情となった(灯具は車体内側に埋め込まれ、開口部は近年の流行に乗ってか若干「ツリ目」気味の形状をしている)。客扉の窓には複層ガラスが採用され、車内側の凹凸を少なくすることで引き込み事故対策としている(本車の登場後、在来車でも順次ドア窓の凹凸軽減改造が施されている)。

初代のような張り上げ屋根ではなく全周雨樋が設けられているが、10形や20形のように張り出しはなく、旧国鉄モハ90などのように幕板がまっすぐ立ち上がって雨樋の縁となっている。先頭部も同様の構造だが、旧車の「オデコ」のイメージからか、屋根側も先頭部を緑色塗装してある。

前面には2000形以来の本格的なスカートも装備された。転落防止外幌は22Fと同型のものが装備されている。塗装は20形に準じているが、車体形状の変更に伴い窓廻りのクリーム色の面積が広くなったほか、金帯が窓下の1本のみとなり軽快さが増した感がある。

特筆すべきは江ノ電初のVVVF制御車(東洋電機製IGBT-VVVF)であることで、江ノ電では開業以来初めて抵抗制御から脱却。回生ブレーキも江ノ電で初めて採用された(発電ブレーキ、補足用の空気ブレーキ併用)。制御装置や交流電動機はもちろん新製されているが、台車枠(端台車:TS-837B、連接台車:TS-838B)は304・303Fから絶縁対策強化のうえ流用、一部の補助機器も再用されている。駆動装置も300形の中空軸平行カルダンからTD(ツインディスク)継手平行カルダンとなったが、ギアボックスは流用された。

全面塗装されているが、車体はこれも江ノ電初のオールステンレス(台枠枕ハリ・中ハリ以外ステンレス製)である。クーラーもステンレスキセの新型(CU77CE)で、新製時から搭載したものとしては本形式が初めて。

車内は20形に準ずるが、シートモケットは緑系(優先席は紫)となり、バケットシートも廃された。2000形から続く先頭部のクロスシートは501のみに海側2+山側1で設けられ、551の車端部は折り畳み式座席と車椅子スペースとされている。また、客扉上にはそれぞれ2個ずつLCDのモニターが設置されており、右側が現在位置表示・乗換案内、左側が観光案内用として使用されている。自動放送も20形同様装備しているが、本車では新たに英語放送が追加されたほか、重連運転時の腰越駅でのドアカットも案内できるようになった(のち既存車にも波及)。

客扉の注意喚起用ステッカーは当初2編成で異なるもの(いずれも従来車とは異なるデザイン。501F:円型、502F:角型)が貼られていたが、502F登場後ほどなくして角型に統一され、他車にも波及した。

現在のところ広告塗装車になったことはないが、腰板への広告貼付は行なわれている。またヘッドマーク貼付、もしくは腰板広告・ヘッドマーク併用の例として、同形のプラレール発売を記念した「プラレール号」(2009年・502F)、リンテックの断熱フィルムを客室窓にサンプル使用した「涼しさ体感号」(2011年7月〜9月・501F、22Fにも実施)、TUBEとのタイアップによる「江の島シーキャンドル×TUBE号」(2011年8月〜9月)、TVK開局40周年記念広告がある。

編成

藤沢 鎌倉
501F 501 551
502F 502 552

各種データ(特記なき限り編成全体の数値)

製造所 東急車輛
制御方式 VVVFインバータ制御
(東洋電機製IGBT-VVVF)
駆動方式 TD継手平行カルダン式
主電動機 60kw×4
歯車比 6.31
ブレーキ方式 電気指令式(HRDA-1)回生ブレーキ付
車体構造 ステンレス製
最大寸法
(長×幅×高)
25,400×2,500×4,000mm
自重 41.8t
定員(座席) 143人(57人)
製造年 平成18・20年
在籍数 2編成

備考的写真 クリックで拡大

 ディテール
2010.06.26 2010.06.27 2009.12.12 2006.03.27 2008.06.29 2012.03.10
 501Fのいままで
2006.03.27 2006.03.27 2006.03.27 2009.09.03 2010.07.24 2011.09.19 2012.09.01
 502Fのいままで
2008.05.07 2009.03.31 2010.05.05 2011.09.24 2012.04.07

Nゲージ模型製品
MODEMO(ハセガワ←長谷川製作所)
江ノ島電鉄 新500形(2008年)  プラ製完成品10,290円
502F登場直前に発売された製品。初めてヘッドライトが点灯式となった点がセールスポイントで、以後の新規設計品もこれを踏襲する模様。また床下機器は従来の鋳造品からプラ成型品となり、細部の標記印刷・色入れが強化されるなど各所にグレードアップが見られる。ヘッドライトレンズには銀色のリムがあり、実車と少々イメージが異なるのと、ドア窓位置が少々低いが、トータルバランスの高い製品。色調は先に発売された1002F(20形塗色)よりコントラストが強く、落ち着いた印象となった。
江ノ島電鉄 新500形(増結用T車) (2009年)  プラ製完成品6,510円
M車発売後に502Fが登場し、翌年モデルでも増結用T車として同編成を発売した(同時に1500形のN500形塗装バージョンがM付で発売された)。少々蛇足だったライトリムの銀色を省略したり、連結器胴受パーツの成型色を変更したりと単にT車化に留まらないイメージアップが図られている。

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